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一周忌を前に — 何を準備し、何を手放していいか
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一周忌が近づくと、その日付が何日も前からふと目に留まります。何を準備しようかと考えているうちに、浮かんでくるのはあの人の顔です。この記事は、そんな気持ちで最初の一年を迎える方のために、準備することと手放していいことを分けて書きました。
まず日取りを決める
いちばん最初に決めるのは、ただ「いつ集まるか」です。
命日が本来の基準ですが、その日ちょうどに全員がそろうのは難しいこともあります。そのため、命日より前の週末に繰り上げて営む家庭が多くあります。ここに間違った選び方はありません。
「正しい」日を探すより、そばにいてほしい人が実際に来られる日を先に決めてください。日取りが決まれば、あとはそのあとで整えていけます。
形式は宗派と家の習わしに合わせて簡素にしていい
一周忌を前にいちばん重くのしかかるのは、たいてい「段取り」です。けれど、こここそがもっとも自由に決めていい部分です。
- 法要を営む家なら、その宗派の作法にならいつつ、規模は無理のない範囲で構いません。もともと基準は数ではなく、そこに込める心でした。
- お墓や納骨堂に参り、花を供え、墓石を清めてしばらく手を合わせる家もあります。
- 家でろうそくを灯し、その日の夜は写真を出しておくだけの過ごし方もあります。
- どれもしっくりこなければ、好きだった料理を一品供えて思い出を語るだけでも、りっぱな追悼です。
大切なのはひとつだけ。一周忌は誰かに見せるための場ではなく、残された人たちが一緒にあの人を思い出す場だということです。
来てほしい人には前もって伝えておく
その日をひとり静かに過ごすのも、まったく問題ありません。ただ、そばにいてほしい家族や親しい人がいるなら、日取りが決まりしだい早めに伝えておくとよいでしょう。
遠くに住むきょうだい、故人を慕っていた友人、長いつきあいの隣人。一周忌は、そうした人たちが胸の内を分かち合える数少ない機会でもあります。「その日、少し寄ってもいいかな」という一本の連絡が、思いのほか互いの慰めになります。
その日の自分のための準備も要る
一周忌の準備をしていると、料理や段取りに気を取られ、その日にいちばん崩れやすい自分自身をつい後回しにしがちです。
当日、平気なつもりでいたのに不意に涙がこぼれたり、逆に妙に落ち着いていて自分で戸惑ったりします。どちらも自然なことです。その日の予定を詰め込みすぎず、こみ上げてくるもののための余白を残しておいてください。
命日を見失わないよう前もって控えておく
一周忌を終えると、そのあとは毎年めぐってくる日になります。ところが慌ただしい日々のなかで、命日の数日前になってやっと思い出したり、過ぎてから気づいたりすることが案外よくあります。
前もってリマインダーをかけておけば、少なくともその日を逃すことはありません。数日前から心を整える時間も生まれます。Jaesimのような追悼アプリに命日を登録しておくか、カレンダーに毎年の予定として書き込んでおくだけで十分です。
命日を覚えておくことは、悲しみをつなぎとめることではありません。一年に一日、あの人にまた会う場所を空けておくことです。一周忌は、その場所をはじめて開く日です。
よくある質問
一周忌は命日当日に行うべきですか?+
命日が本来の基準ですが、全員がその日に集まらなければならない決まりはありません。参列してほしい人が実際に来られるよう、命日より前の週末に繰り上げて営む家庭が多くあります。決まった正解より、家族がそろえる日を優先してかまいません。
必ず法要を営まなければいけませんか?+
いいえ。宗派や家の習わしによって、僧侶を招いての法要にする家もあれば、お墓参りだけの家、記念の食事を囲んで思い出を語るだけの家もあります。一周忌で大切なのは形式ではなく、その日みんなで故人を思い出したという事実です。
一周忌が過ぎれば悲しみは軽くなりますか?+
人それぞれです。最初の一年をひとつの区切りとして越えられる人もいれば、その日に悲しみがぶり返す人もいます。どちらもおかしなことではありません。命日を前もって控えておけば、その日に向けて心を準備する時間ができます。